初めてのAV撮影現場
誰もが憧れる「AV男優」
まさか自分がこの業界に入るなんて夢にも思っていませんでした。
その重すぎる扉を開いたのは2016年の1月です。今回は自分が初めて参加したAV撮影の経験をお話します。
当時同棲していた彼女と別れ、務めていたブラック企業から逃げ出して(数年後に社長が脱税で逮捕されてました😓)
さぁ、これからどうしようと思ってネットサーフィンをしていた時にAVのエキストラ募集が目に飛び込んできたのです。
男ですからAVに興味が無い、なんて事は勿論ありませんし憧れ的に思っていました。しかも普通のカラミではなくて、露出とか面白い系のジャンルが好きです。そんな自分がエキストラ募集に応募する事をためらう時間はありませんでした。家族や友達にバレる、なんて心配もせずに応募したのです！
応募したのは、かなりハードだったりバラエティ豊かな作品を専門とした某有名メーカーです。後日メールが届いて、一応審査的なことがありましたが無事に参加させてもらえる事に。
持ち物にスーツ、カバン、私服、印鑑、領収書。
集合時間と場所のお知らせが記載されたメールを見て、期待でウキウキでした。しかしなぜに領収書？と思いましたが、アダルト業界において男優やスタッフ、エキストラのギャラは現金手渡しなのでした。普通に生活してたら領収書なんて書かないですよね。
ギャラの額は、2000円…😨
うん、タダよりはいいよねと半ば無理やり納得させました。
そして、集合時間と場所は朝8時に池袋のメーカー本社に集合。当時は実家の群馬に住んでいたので、朝に出発したら絶対間に合いません！仕方ないので、前乗りで前日にメーカーがある場所の近くにあるアパホテルを予約しました。往復の交通費や宿泊費と飲食代で軽く20000円は飛んでしまうので超赤字です😓
当日を迎えドキドキしながらメーカーへ行くと、明らかにエキストラと思わしき男たちが沢山いました。せまい所で男たちに囲まれて待機です。待機部屋ではありません、廊下です。AV撮影エキストラではよくある事です。その場所にいた男たちに話しかけられる事はなかった気がします。話しているのを盗み聞きすると、皆さんお馴染みのメンバーみたいです。日雇いバイトの場合もそうなのですが、こういう場所でのアウェイ感が自分は本当に苦手です…スタッフさんからその日の香盤(撮影日の予定表)を渡されて軽く説明を受けます。よくよく思い出せば、その後に共演する方がいました。
しばらくすると、明らかにエキストラとは違う異様な男が入ってきました。スキンヘッドで高い声でエキストラ軍団とすぐに慣れあうその人は、レイプ系の作品でちょくちょく出演されている男優さんでした😶その男優さんは別シーン撮影だったのでご一緒する事はありませんでした。
画面の中で見ていた人が目の前にいる！その時点で来て良かったと思えました。そして待つ事1時間半くらいでしょうか、女優さんの準備が出来たので撮影を開始する号令がかかりました。そのままメーカーで撮影するのではなく、近所の居酒屋さんスタジオへ車で移動です。今日の役どころは居酒屋のお客役なのでした。
撮影現場なんて初めてなので、ADさんや機材を見ても圧倒されます。そして居酒屋のスタジオなんてあるんだ～、と何もかも驚きの連続です。今回のメインの男優さんも到着して現場の飾りつけや撮影準備が整い、ついに撮影開始😮
エキストラは4グループ位に別れて、それぞれお座敷のテーブルで談笑しながら飲食します。料理はコンビニで買ってきた物やスーパーで買ったお惣菜を並べてそれっぽくしてました。お酒はもちろんジュースやノンアルの物です。カウンター席にも数名エキストラを配置して、男優さんが店員さん役も兼ねてました。
超気になっていた女優さんが誰かなのですが、企画モノなので有名な女優さんではなくて新人さんが5人くらい来てました。知ってる人はいませんでしたが全員メチャクチャ美人＆可愛い！あまりのヴィジュアルショックで目が点になります😶その女優さん5人も各テーブルやカウンターに散らばります。
みんなが良い雰囲気でワイワイしている所をまず撮影していきます。女優さんと話が出来るのでテンション上がります！エキストラ軍団は監督に注意される程に大盛り上がり！僕は人見知りが激しくてコミュ障なので上手く話す事は出来ませんでした。直視すら難しい…普通に生活してたらあんなに可愛い女の子と居酒屋に行くなんてありませんでしたから。
そしてついにエロシーンが始まります。女優さんは男優さん扮する店員さんに遊ばれちゃう、という内容です。
詳しい内容は下のリンクからチェックしてみて下さい！エキストラ軍団はエロ行為に気付かずにずっと飲み食い😒そんな中でバレてしまうかもしれないスリルの中ヤラレちゃうというわけですね。あるあるな内容です。
撮影は進んでいき一旦撮影のカットがかかったのですが、そのタイミングでトイレへ。その時にちょろっと撮影場所を覗いてしまったのですが、僕は生まれて初めて勃起する他人のアレを見ました。忘れられない光景です。後々その他人の勃起したアレをフェラしたりする事になるとは…それはまた別の機会に書きましょう。
撮影は女優さん5人なので最低でも5パターン撮らなければなりません。1人終わる度にお客さん役をシャッフル。絵面が少しでも変わる様にする為ですね。余談ですが、この時の男優さん、女優さんとエキストラではなく自分も男優として共演させていただいた時は感慨深かったです。それは２年後くらいでしたが🙃
撮影は1パターン終わらせるのに2時間以上かかります。それを5パターンですから最低でも10時間はかかります。しかも予定よりもずっと遅れていました。撮影するという大変さを身をもって知った瞬間です。だんだん話す事も無くなりますし、回を重ねる毎にエキストラ軍団も疲れが見えてきます。そして、エキストラはエキストラ。エロシーンに参加出来るかも？と淡い思いを抱いていた希望は見事に打ち砕かれたのでした。
撮影が始まったのは午前11時位でしたが、どう考えてもその日に撮影が終わる気配はありませんでした。そうなるともう終電はありません、ってか地方から来たので元から帰れませんけどね。そのころ撮影は終盤で時刻は24時を回っていました。撮影中にホテルを大塚駅近くで何とか予約出来たのですが撮影が終わる予定は26時頃になるとの事だったので、事情を話して早く帰らせてもらう事に。ギャラの2000円をいただいた時は何とも言えない気持ちでした。複雑な思いを抱えながらもスタジオを後にして電車で大塚へ。そして10時にはチェックアウトして群馬へ帰ったのでした。大塚のホテルに着いてからシコッたのは言うまでもありません😎
以上が自分の初めてのAV撮影です。刺激的なこともありましたが、スッキリしない気持ちと自分もエロに参加したかった思いでいっぱいでした。
しかし、その日に運命的な出会いがあったのです。この日無くしてAV男優の自分は絶対に存在しません！こうして思い返せば未来に繋がる伏線がいくつかあったんですね。
この続きはまた次回。
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